石巻、仙台、小名浜などを訪問・視察

前回の大槌町に引き続き、公明党埼玉県議団として被災地を訪問し、視察を行いました。

石巻市沿岸部にて
石巻市沿岸部にて

 石巻市では、市役所で公明党石巻市議3人と面談しました。自ら被災されながらも、被災された市民のために、懸命に市民を守る戦いに徹している姿に、「公明党ここにあり」の意を強く致しました。市議からは、津波対策が不十分だったこと、通信手段がすべて途絶えたこと、市民への公助の手は災害発生から5日後にようやくスタートしたことなど、詳細な報告をお聞きすることが出来ました。さらに今後の課題などをお聞きして石巻市の海岸沿いの被害状況を視察しました。廃墟と化した港街にひときわ目立つ看板が目に止まりました。それが写真の「がんばろう!石巻」と書かれた看板です。私たちも一緒に頑張ろうという決意を込めて、この画像を脳裏に焼き付けてまいりました。

日本障害フォーラム(JDF)の皆さんと懇談
日本障害フォーラム(JDF)の皆さんと懇談

 仙台市では、「日本障害フォーラム(JDF)みやぎ支援センター (=被災された障がい者や高齢者の方々の支援にあたる団体)での活動の現況と課題を学びました。障がい者支援に奮闘するメンバーのお話をお聞きし、阪神淡路の時にはなかった「個人情報保護法」などが障壁となって、震災後、在宅で支援を要する障がい者がいても、コンタクトをとるまでに困難を伴ったこと、「福祉避難所」について国が定めた人的配置基準が過少であるため実態にそぐわないことなど、今回の震災を通して見えてきた課題について、説明していただきました。その後、「災害拠点病院の仙台医療センター」を訪問し、災害拠点病院の果たした役割、DMATなどについて詳しくお話をお聞きしました。

小名浜の被害状況を視察
小名浜の被害状況を視察

 その後、宮島町、塩釜市、多賀城市、七ヶ浜町、女川、小名浜と回りました。塩釜港はマグロやサメの水揚げが始まっていますが、それでも道路沿いには津波で打ち上げられ船が横転したままの姿で残っており、水産業のダメージの大きさを物語っておりました。七ヶ浜町や多賀城市の水田は水が引けただけの状態で、自動車やおびただしいごみがそのまま放置されていました。小名浜では橋が落ち、道路が寸断されたまま、復興の妨げになっている状況でした。今回の視察を通し、さらに被災地にとって適切な救援策を検討するとともに、埼玉県における災害対策を再点検することの重要性を痛感いたしました。